小田急線は新宿から南西方向に出る路線です。
が、渋谷には直通で行けないため、どこかで乗り換える必要があります。
そこで今回は小田急線沿線から渋谷までの安くてすいている行き方をご紹介します。
標準的な行き方(ただし混んでいる)
小田急線沿線から渋谷に向かうのに一番思いつくのは、下北沢乗り換え京王井の頭線利用でしょう。
ただ、京王井の頭線は5両と短くかなり混雑しやすく、渋谷寄り先頭車に至っては昼間でも平気で積み残しを出します。
井の頭線は急行なら下北沢から渋谷まで1駅4分だけ耐えればいいですが、各駅停車の場合途中3駅でドアが開くため圧でホームに押し出されかねません。
しかも渋谷駅は渋谷マークシティビル中で駅全体として西の端に到着するのでほかの路線とも乗り継ぎが悪いほか、マークシティの2階から1階に行くエスカレーターはとても混雑しています。
しかも乗り換えとなる下北沢駅は小田急線が地下化したため下北沢で乗り換えにかかる時間が増加しました。しかも下北沢駅で改札を2回通らなくてはならなくなりました。
さて、渋谷に行くのにこんなに混んでいる井の頭線に乗るのを繰り返したいでしょうか?そこで今回は小田急線沿線から渋谷までの安くて空いている行き方を紹介します。
方法1 東急バス・小田急バスを使う
小田急沿線各駅から渋谷まではバスが運行しています。ほとんどが昼間15分間隔以内、開いても20分間隔以内で運行しているため利便性は比較的高いです。このバスを使えば小田急線沿線から乗り換えなしで渋谷まで行くことが可能です。
渋谷駅行バスが出ている小田急線各駅は以下の通り。
- 梅ヶ丘:豪徳寺・経堂:渋54系統(小田急バス)
- 千歳船橋・祖師ヶ谷大蔵:渋23系統(東急バス)
- 成城学園前:渋24系統(東急バス)
バスはいずれも220円のため、下北沢で京王井の頭線に乗り換えるより安く渋谷に行くことができます(電車利用より22円~105円お得)。そして昼間であればたいてい座れます。
ただし、登戸より西からは渋谷へ向かう直通のバスがないため、この方法が使えません。登戸や町田、相模大野から渋谷まで安くて空いている行き方にはどのようなものがあるでしょうか。
方法2 小田急線代々木八幡駅から20分歩く
もう1つのお得に行く方法が、小田急線代々木八幡駅から渋谷まで歩く方法です。
小田急線代々木八幡駅は各駅停車しか停車しない駅です。急行や快速急行から代々木八幡に向かうには代々木上原で各駅停車新宿行きに乗り換える必要がありますが、降りたホームで待っていればいいので移動はほとんどありません。
また小田急代々木八幡駅で降りたら渋谷まで約1,600m、徒歩20分で到着することができます。
小田急線代々木八幡駅を使えば小田急の運賃だけで行くことができるので京王井の頭線の運賃124円を最大で節約することが可能です。
1,600m徒歩20分と聞くと遠く感じるかもしれませんが、下北沢での乗り換え移動や京王井の頭線渋谷駅を降りてから目的地に向かう時間を考えるとなんだかんだ15分は歩いているわけで、しかも近頃の渋谷と言えば渋谷駅から見て北西方向の渋谷109や渋谷センター街になるわけですが、その先に小田急線代々木八幡駅があることを考えると実はそこまで徒歩移動時間が変わりません。
小田急線代々木八幡駅と渋谷の位置関係
どうしても20分歩きたくないという方は、代々木八幡駅近くの富ヶ谷バス停から丘を越えてルート渋谷駅行きに乗れば、100円で移動することができます。またバス車内もたいてい座れます。
もっとも渋谷駅より南側に行くのであれば代々木八幡駅から歩くには遠くなりますが、渋谷センター街や109へはそこまで時間が変わりません。そう考えると小田急線沿線から渋谷に行くには小田急線代々木八幡駅から約20分歩くのもかなり利便性が高いと言えるのではないでしょうか。
結び
小田急線沿線から渋谷へは、東急バスや小田急バスを使う、代々木八幡駅から歩くなどして節約していくことが可能ですし、井の頭線乗り換えとさほど変わらない時間で行くことが可能です。
小田急線利用者のみなさま、渋谷に行く際にはぜひこれらの行き方も活用ください。