一口に新幹線に乗ると言えど、新幹線の座席によって予約の取りやすさや混雑度が変わってきます。
そこで今回は新幹線の座席別混雑度・予約の取りやすさをランキングにしてみました。
新幹線の様々な座席
新幹線には様々な座席があります。
最も多いのは普通車で、座席指定のない自由席と座席指定がある指定席に分かれています。新幹線駅で買うと自由席の方が安いですが、ネット予約や旅行商品で扱う指定席の方が安いことがしばしばあります。
普通車より座席グレードが高いものとしてグリーン車・グランクラスがあり、いずれも普通車より値段が高いほか座席指定が必要となります。
普通車自由席・普通車指定席・グリーン車・グランクラスの中で一番混んでいるのはどの座席でしょうか?
新幹線の座席別混雑度ランキング!
新幹線で混みやすい車両は以下の通り。
- 1位:普通車指定席
- 2位:グリーン車
- 3位:グランクラス
- 4位:普通車自由席
つまり普通車指定席が一番混み、次いでグリーン車、グランクラスが混みやすく、普通車自由席が一番空いています。
これは予約の必要な中で一番安い普通車指定席から埋まり、次いでグリーン車、グランクラスの順に予約が埋まります。
が、自由席は購入可能でも座席予約不可能のため券面などから列車発車時刻が分からず、敬遠される傾向にあるようです。ほぼ全国の映画館は座席指定が取れなかったら入れませんから、それと同じで指定席が取れなかったら新幹線には乗れないと考えている人が多いようです。
このため普通車自由席が一番空きやすくなっています。
なぜ普通車指定席が一番混むのか
ではなぜ普通車指定席が一番混むのでしょうか。
もっとも座席指定ができる座席の中で一番安いからというのもありますが、だったら指定席を増やせばいいだけの話です。が新幹線を運営するJRには指定席をいたずらに増やせない事情があります。
座席の指定には鉄道情報システム(JRシステム)が開発した高機能コンピュータ・マルスを通す必要があります。
もっとも他社のシステムを通す必要がありますから、座席を指定する際のほかに指定席連結列車を設定する際にも座席数に応じてJR旅客6社はJRシステムに支払う必要があります。
JRシステムに支払う費用を減らすためには、できるだけ満席ギリギリになるように指定席の座席数を設定した方が収支は良くなります。
このため普通車指定席は満席近くなるように設計しているのです。
一方普通車自由席は普通車指定席にならなかった普通車すべてが該当しますから、予約されないと見込まれる座席が集まっていることになります。このため自由席新幹線特急券による自由席利用が一番空きやすいのです。
一番空いている車両に乗りたいなら自由席が一番でしょう。
ただし全車指定席で自由席のない新幹線もある
ただし普通車自由席には欠点があります。それは新幹線によっては全車指定席で自由席の設定がないことです。
全車指定席で普通車自由席のない新幹線は、東北北海道新幹線「はやぶさ」、秋田新幹線「こまち」、山形新幹線「つばさ」、北陸新幹線「かがやき」、上越新幹線「とき」のうち臨時増発列車、東海道山陽新幹線「のぞみ」のうちゴールデンウィークやお盆・年末年始などの多客期となっています。
空いていて予約しなくてもたいてい座れる普通車自由席がありませんから、どの車両でも一定以上混みやすくなります。
もっとも東北地方の一部では特定特急券を購入することで普通車指定席の空席に着席することはできますが、座席が取れなければ立席になってしまいますので普通車指定席で予約を入れることが無難でしょう。
結び
新幹線で一番混んでいる座席は普通車指定席、空いている座席は普通車自由席です。
空いている車両を選んで新幹線の座席を選んでみてはいかがでしょうか?